ドイツ・フランクフルトにあるMuseum fur AngewandtKunst(応用工芸美術館)「TEEHAUS」に作られた茶室「TEEHAUS」(設計:隈研吾氏)。制作時に参画し、現地での茶会なども行う。ビニールで出来た風船のような茶室は、呼吸するかのように伸縮する。躙口からいざなわれる、白い囲いの中は、柔らかな光に包まれて古典と現代を行き来するような茶莚となった。
制作年:2007年、設計:隈研吾
ガラスの茶室 Qu-An「空庵」。京都を中心に活躍するデザイナー集団である「和空」と協働。2005年ミラノサローネ「和空Wa-Qu」展に際して制作された。ガラスとスチールの柱でできた囲い。レーザーカットされた竹の外周が写り込み、竹蔭の風情を宿す。畳の縁には有機ELが仕込まれ、鈍く青い光を放つ。
制作年:2005年、プロデュース:中塚重樹、会場構成:杉木源三、設計:辻村久信、茶室・美術監修:木村宗慎、撮影::Nacasa & Partners
「青花の会」とは古美術・工芸の愛好者による会員組織であり、日本の美術・工芸の未来を築くことを目的とする。会の活動として、雑誌『工芸 青花』と書籍の発行、美術工芸をより深く理解するための各種イベント(茶会・花会・講座等)、ホームページによる工芸作品の販売等を行っている。発足時の世話人や編集委員として参画した。以来、折ふしの投稿や催事など継続中。
石川県で開催された国際工芸サミットに合わせて発刊作業にあたったムック本。加賀藩前田家を中心に発展してきた「工芸王国」の美の秘密に迫る。長く縁のある食環境プロデュサー木村ふみ氏と全体の監修を行う。圧巻の「百工比照」は江戸時代の工芸百科。
発行年:2021年、出版元:平凡社、監修:木村ふみ・木村宗慎